【トムの備忘録】③ 将棋界のタイトル戦について!!!!

どうも!レペゼン紀の国トムです!!(^o^)

最近では、王将戦棋王戦を制した藤井聡太が最年少で六冠となりましたね!
また、少し前の2017年、羽生善治竜王(当時)が「竜王」を奪取したことで、永世七冠を達成しました。この栄誉をたたえて、2018年国民栄誉賞を受賞したことを覚えておられる方もいらっしゃると思います。

さて、ここで言っている「七冠」ですが、これが将棋界におけるタイトルの数です(現在、叡王が追加され八冠になりました)。その名称と序列を以下に掲げます。

竜王&名人>王位>王座>棋王叡王>王将>棋聖

これらのタイトルを保持する棋士をタイトルホルダーと呼びます。そして、タイトルホルダーは、氏名の後にタイトル名を付加して呼ばれます。たとえば、渡辺明名人や豊島将之竜王という形ですね。

タイトルを二つ以上持つと、渡辺三冠、豊島二冠と称されます。

タイトルの序列は、伝統と賞金額の多寡によるものです。名人と竜王の序列は同格とされています。

賞金額は竜王戦のみ公開されており、竜王獲得者は4,200万円(敗者でも1,500万円)です。すごいなーー。

 

タイトル戦

棋戦のうち、称号(タイトル)を争うものがタイトル戦です。

優勝者は、称号を獲得し、翌年のタイトル戦が終わるまでの間、段位に代わってこれを肩書として名乗ることがでます。基本的に全棋士が参加して、予選及び本戦を行って挑戦者を決定し、1年に1回タイトルホルダーと挑戦者が番勝負を行って、その年度のタイトルホルダーを決定することは同じなんです。

 

タイトル戦の歴史

タイトル戦が、いつごろから始まったのか表にしてみました。

タイトル戦名称

開始時期

名人戦

since1937

竜王戦

since1988

王位戦

since1960

王座戦

since1953

棋王

since1975

叡王戦

since2015

王将戦

since1951

棋聖戦

since1962

この表を見てわかるように、名人戦が最も歴史が古い棋戦であることがわかります。そして、名人戦は、他の棋戦と異なり、A級棋士にならないと挑戦すらできない棋戦なのです。

 

名人位は、江戸時代から存在していましたが、実力性になったのが 1937年なのです。

 

番勝負

番勝負とは、タイトルホルダーと挑戦者が複数回の対局を行い、既定の勝ち星を挙げた方を勝者とする仕組みを指す言葉です。

防衛と奪取

将棋の番勝負には、五番(王座、叡王棋王棋聖)の番勝負と、七番(名人、竜王、王位、王将)の番勝負があります。

五番勝負は先に三勝、七番勝負は先に四勝した棋士がタイトルを獲得します。

番勝負でタイトルホルダーが制勝すれば防衛、挑戦者が勝てば奪取と呼ばれます。

一日制と二日制

タイトル戦には、一日制と二日制があります。
一日制とは、前日に現地入りして検分を行い、勝負は翌日一日で決着がつくものです。

五番勝負の王座戦叡王戦棋王戦、棋聖戦の各棋戦が一日制です。

二日制は、前日に現地入りし検分を行い(タイトル戦によっては、前夜祭が行われることがあります)、勝負が翌日と翌々日の二日に渡り行われるものです。

七番勝負の名人戦竜王戦王位戦王将戦の各棋戦がこれに当たります

勝負が二日に渡りますので、初日の決められた時間(大体18:00)に、手番の棋士が差し手を紙に記載(封じ手という)し、それを保管して一旦勝負を中断し、翌日、これを開封して勝負を継続する方法が取られています。

また、番勝負は、基本的に、全国各地の旅館などで実施されます。
各地の名産などが紹介されますので、一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
棋士の注文したおやつや、食事なども公開されています。


タイトル戦の実施時期は次の通りです。

これを、月別の表にしてみてみると、どの月も何らかのタイトル戦が実施されているのがわかります。