どうも!レペゼン紀の国トムです!(^o^)
またまたとても面白い本に出会いました。伊勢谷武さんの『アマテラスの暗号』。
この本はミステリー仕立ての小説の形式になっていますが、
日本の隠された歴史が記された「ノンフィクション」になっています。
キリスト教の裏歴史が書かれた「ダヴィンチ・コード」の日本版と紹介されていましたが、まさにそのような感じの本でした。
大きなテーマとしては「日ユ同祖論」(日本人とユダヤ人のルーツが同じ)です!!
まずは、あらすじですが、誰かがあらすじをとても分かりやすく書いていたので、拝借します(^o^)笑
あらすじ1
ニューヨークに住む元トレーダーの日系人ケンシが、籠神社の宮司をやっていた父が殺されたことをきっかけに、元同僚の
イラージ(イラン系)
デービッド(ユダヤ系)
ワン(中国系)
とともに、父殺害の裏にある日本の隠された秘密を探る、というストーリーです。
ケンシの父と共に殺されたのは、ユダヤ人ラビのヘルマン氏。
そこからいわゆる「日ユ同祖論」を探っていく流れになります。
ユダヤの歴史
ここでユダヤの歴史が分からないと、ちんぷんかんぷんなので、ざっくり追っていきましょう。
聖書の「創世記」では、はじめの人間アダム→ノアの大洪水→二ムロデのバベルの塔と、話が進んでいきますが、ちょうど紀元前2000年頃に、今のイラクの南、当時のシュメールの上の方にあったウルという町にいたアブラハムが、神ヤハウェに導かれて約束の地カナンへ行ったストーリーが、ユダヤの始まりです。
(ユダヤという言い方になったのは、かなり後のバビロン捕囚の頃みたいなので、厳密にはヘブライ人です。いろんな言い方がありますが、ユダヤ人=ヘブライ人=イスラエル人で細かいことを抜きにすれば良いと思います)
それから、→イサク→ヤコブ→ヨセフと時代が続き、エジプトで奴隷にされた400年の後、モーゼが紅海を二つに割って、ユダヤ人(イスラエル人)をカナンに連れ戻す。
そして紀元前1000年前後、一時的ですが世界に名を轟かす王国を、サウル王→ダビデ王→ソロモン王の時代に作ります。
ところが唯一神ヤハウェでなく、多神教も取り入れ背教してしまったのが原因で、北のイスラエル王国と、南のユダ王国に分裂。二つとも滅びますが、まず北のイスラエル王国が前722年にアッシリア王国に滅ぼされ、アッシリアに強制移住させられます。前609にアッシリアは滅びますが、イスラエル人はカナンに戻らず、歴史から消えてしまいます。
彼ら「失われた十支族」はどこへ行ったのか?
これが「日ユ同祖論」の出発点です。
ちなみに背教のひどかったマナセ王が即位していたのが、前687-643。
その間に預言者イザヤが、失われたアークを持って、彼がほのめかしていた「東の果ての島の王国」に移動したのであれば、日本の初代天皇「神武天皇」が即位したといわれる前660年と話がつながるのではないか?と言われます。
あらすじ2
日本へやってきた四人組は、名だたる神社を巡りながら隠された暗号を解いていきます。
まずは本家本元の(はずの)伊勢神宮。
ここでは
「なぜ伊勢では先に外宮から参拝するのが決まりになってるの?」
「なぜ外宮が伊勢の中心にあって、内宮がはずれにあるの?」
「内宮で祀られてるのは、本当にアマテラス?」
と疑問がまき散らされます。
あとは、
「普通どこの地域も太陽神は男性なのに、なぜ日本は女神なの?」
という問いに、どうも7-8世紀の女性の天皇である持統天皇から、女性が天皇になる正当性として、アマテラスが女性になったのではないか、とか、
「なぜ当時中心地だったヤマトからはずれた伊勢に追い出されたの?」
と、次々疑問が生まれます。
そして次に向かった長野の諏訪神社では、有名な御頭祭。
「これって聖書の創世記に載ってるアブラハムが息子イサクを神に捧げようとして、寸前で止められるエピソードに酷似していない?」
「諏訪のご神体は守屋山だけど、エルサレム神殿があったのはモリヤ山だよ?」
あまりにも日本とユダヤのしきたりや言葉が似すぎていて、ケンシ達はビックリします。
(これでもかというくらい日ユ同祖論的なエピソードが出てきてます。あと細かくは書きませんが、たくさんのサブプロット、登場人物が出てきます)
そして次は、日本ユダヤ教団へ。
そこでユダヤ人のラビ・コーヘンの娘さんで、
ここからラストまでケンシの冒険のパートナーとなるナオミという登場人物と知り合います。
ここでもたくさんの類似性が出てきます。
例えばアブラハムの孫にあたるヤコブと、アマテラスの孫にあたるニニギ。
ヤコブは予定が変更され、イスラエル人の祖となり、ニニギは予定が変更され、日本人の祖となった。
ニニギは、美しいコノハナサクヤヒメと、醜いイワナガヒメを娶るよう言われますが、ヤコブも、美しい妹のラケルと、醜い姉のレアが出てくる。
その息子ヨセフと、山幸彦、両者とも遠地に行き結婚し、のちに兄を赦す、というエピソード。
そしてその息子のエフライムと、ウガヤフキアエズの系図もそっくり。
あとはダビデと崇神天皇、エホデとヤマトタケル、ソロモンと垂仁天皇、サウルと仲哀天皇、などなど。
ここでミステリーらしく、フィリピン人の刺客が出てきて、殺されかけます。
こんな感じで、八坂神社の祇園祭⇒秦氏の木嶋(このしま)神社⇒剣山⇒出雲大社⇒籠(この)神社⇒真名井神社と、事件を交えながら進み、
大神(おおみわ)神社⇒大和(おおやまと)神社⇒石上(いそのかみ)神社⇒再び伊勢神宮で、クライマックスへ向かいます。
結論
何段階に渡ってユダヤ人が日本に渡来したということになります。
八百万の神を信じる日本に、
→多神教を信じるイスラエル十支族がやってきて融合[神武天皇の時]
→イザヤが出国させた王家ユダ族がやってきて融合[崇神天皇の時]
→原始キリスト教(景教)がシルクロードを通過し、秦氏がやってきて融合[応神天皇の時]
しかし仏教勢力が強くなると、政治的にその経緯を隠す必要が出てきた。
最後はヤァウェ=イエス=アマテラスといった感じになり、
伊勢神宮の内宮の地下神殿に、失われたアークがあり、
みたいな現実のような幻のような展開になって終わります。
通説(?)では、縄文から弥生に切り替わるあたりの時期に、シュメール・ユダヤあたりから、大陸ルートや海ルートを通って、人々が渡ってきたといいます。
(または元々日本、もしくはムー大陸にいた人々が、里帰りして戻ってきたとも)
ひとつはスサノオ、オオクニヌシ、ニギハヤヒなどの系統であるいわゆる出雲族。
もうひとつはアマテラス、ニニギ、神武天皇などの系統である大和族。
そして日本ではじめて(?)大きな戦争があって、人の血が流れた。
縄文時代はほとんど戦いの形跡がない平和な日本に、争いが持ち込まれた。
8世紀には記紀が書かれて、歴史は勝者によって塗り替えられたけれど、たくさんの神社に保管されている事実は隠しようがなく、
特に2000年を越えてから、このように封印されていた様々な事実があたり前のように出てくるここ最近です。
とりあえず、日本の神道とユダヤ人が関わりがあることはほぼ間違いないでしょう!
と言えるくらいに共通点が多すぎます。
また別の記事で、ユダヤと神道の共通点をまとめていきましょう!!