【読書/ミステリー】⑫ 古代史サイエンス

どうも、レペゼン紀の国トムです(^o^)

今回は、金澤正由樹氏の『古代史サイエンス』

古代史のミステリーって史料が少ないから手詰まりって感じなんですよね。

結局はどんな説がそれっぽいかどうか。

金澤氏は、古代史は科学の範疇という。どの説が正しいのかどうか、科学的に研究しないと決着はつかない。

確かに!と思って読むと、なかなか面白い本でした。

客観的なデータを使う大切さを知る。

 

 

・約3800年前の北海道・礼文島には沖縄人が住んでいた

・数千年前の朝鮮半島南部には、縄文人弥生人とほとんど同じDNAをもつ人間がいた

・日本・韓国ではあまり公開されていない

・約7300年前の鬼界カルデラ大噴火による被害を避けるために、北部九州の縄文人朝鮮半島南部に避難した可能性

・最近の各ゲノム解析では、韓国人は日本人と北部中国人の混血の可能性

・現代韓国人には縄文人由来のY染色体はあまり見られない

・水田耕作で結核が増え、それに強い血液型A型とO型の人間が増えたかも

 

水田稲作の開始時期は紀元前1000年頃になった

水田稲作の日本への伝来は朝鮮半島経由でなく、黄海経路かも

 

・当時の軍事力・経済力から、邪馬台国は九州北部しかありえない

卑弥呼天照大神の可能性が高い

・247年に「天の岩戸」の皆既日食があった可能性が高い

・北部九州では、158年と168年に皆既・金環日食があった可能性  倭国大乱の原因と考えられる

 

日本書紀の謎の解読は、江戸時代の新井白石本居宣長から始まる

日本書紀の編集方針には謎が多い

日本書紀の地名には、律令以前の地名があり、注意が必要

武烈天皇以前の記録には、2倍年を使った可能性

・神武東征の時期は、邪馬台国の所在地の推定により異なる

 

天武天皇が直接の祖先と仰ぐのは、応神天皇神功皇后だということ。男系が断絶した仁徳系ではない。